ニューヨーク近代美術館MoMA モネ、ゴッホ、マティス、ウォーホルなど作品はどこ?

モダンアートならおまかせください♪な
ニューヨーク近代美術館・モマ。
The Museum of Modern Art (MoMA)。
19世紀後半の印象派から20世紀まで、
アメリカやヨーロッパの近代作品の展示が充実した美術館です。

ミッドタウンにあるためアクセスしやすく、
メトロポリタン美術館はちょっと仰々しいかも?
など普段アートに興味のない人でも、面白い!と
思えるような作品がきっとあります。
ぜひニューヨークに行ったら一度は訪れたい。

正面入口と蒲田のユニクロで買ったモマT
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MoMAに行こう

MoMAは53丁目(W.53rd St.)の
5番街と6番街の間(bet.5th & 6th Aves.)にあります。

地下鉄だと、各線の以下の駅が最寄り。
・E線(青)または M線(オレンジ)の、5Av/53 St駅
・B線・D線(どちらもオレンジ)の、7Av駅
などなど。

タイムズ・スクエアからも徒歩10分ほどです。

開館
毎日10:30〜17:30
土曜のみ〜19:00

休館日
11/1
サンクスギビング(11月の第4木曜)
クリスマス(12/25)

訪問を避けた方が良いのは、
毎週月曜日の午前と、第1金曜の16:00以降
月曜日の午前はMoMA会員向けに、
第1金曜の夕方はNY在住者向けに、
それぞれ無料開放のため通常時以上の混雑が予想されるからです。

所要時間は、最低でも3時間は見ておくことをオススメします。
我らは3時間ほどいましたが、気になる作品が多すぎて、
かなり駆け足になってしまいました。。
せっかく本物を前にするのだから、
立ち止まってじっくり質感や風合いを味わいたいところです。。

注意事項として、大きさ43×28×13cm以上の荷物、
長い傘、飲食物は持ち込み禁止。
写真撮影は可ですがフラッシュ、三脚や自撮り棒の使用、
動画撮影、鉛筆以外での模写は禁止されているのでご注意を。

また、本館の地下・1・2・6階と、向かいの建物に
ミュージアムストアもあります。
作品を一通り鑑賞してからお買い物するのがオススメ!
きっとあれこれと欲しくなることでしょう。ふっふ。
ちなみにユニクロコラボのモマTもあったよ(2022/9)。
日本では1500円でしたがこちらでは19ドル。
高いけどユニクロの品質と現地の物価を考えると、
19ドルでも安い気がします。
ちなみに帰国後わたしも買いました。

表参道や心斎橋、京都にも支店があるそう♪


チケットの購入・日時を変更する場合

チケットは公式サイトから。

残念ながら日本語表示はできないようですが、
そんなに難しくはありません。

画面右上の「Timed tickets」から

「I am not a member」へ進むと、
カレンダーが出てきて予約、チケット購入ができます。

入場料金は大人一人25ドル。

完了後、MoMAのチケットは
送られてくるメールに添付されています。

訪問の日時を変更したい場合は、
思い切って問い合わせ先のアドレスにメールしましょう。

我らは雨予報の日に予約していたのですが、
当日の朝天気が良くなったので後2日後に回そうと思い
予約日時の変更を依頼しました。
頑張って調べても「メールしてね」としかなく…

無理矢理翻訳したから変だったら恥ずかしいのだけど、
予約した名前日時変更希望の日時を入れて送信。

元々の予約時間に近づいても返信がなくドキドキでしたが
結果、わかった♪いつでもいいよー♪待ってるねー♪
みたいな回答で一安心!

実際の訪問時の受付でも何も言われなかった。
もしかすると日時の変更依頼自体不要なのかもだけれど
念のため一報入れておいた方が良いでしょう。


MoMAのオススメの回り方

まず、MoMAは建築自体がアート。
1929年に3人のNY市民によって設立したMoMAですが、
2004年日本人の建築家、谷口吉生氏の手によってリニューアル。
谷口氏が手がけた建築として他に有名なのは、
GINZA SIX、葛西臨海水族園、豊田市美術館、
東京国立博物館の法隆寺宝物館、広島市環境局中工場、
などなど。彼の遺した数々の名建築の中の一つがMoMAです。

MoMAは地下1階から地上6階までで構成されていて、
目玉の作品らは5階に集中しています。
6階は常設展ではないため、特に気になる催しでなさそうなら
まず5階まで上がって下に降りながら鑑賞するのがオススメ。

日本語もあるオーディオガイドプレーヤーは
1・2・5階にて無料レンタルできます。
日本の免許証or学生証を預ける必要があるので、
終わったら同じブースに返却してください。

MoMAには現在15万点以上の作品が展示されているので
目星をつけた作品を見逃さないか不安になります。
公式サイトにフロアガイドはありますが、
作品からの逆引きが難しいので予習するのが結構大変。

そこで、わたしがお目当てにしていた作品や
現物を見てから気に入った作品たちについて、
何階のギャラリーにあったか、と
所感を交えながら紹介していきます!
(2022年9月の情報です)

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あの作品はどこにある?


フィンセント・ファン・ゴッホ
(Vincent Willem van Gogh)

MoMAの中でも最も有名と言っていい作品、
『星月夜』(The Starry Night:1889年)
こちらは5階にあります。
想像していたより小さい印象でした。
ゴッホが自ら命を落とす1年前、精神病の療養中に描いたもの。
力強くも不安定で、吸い込まれるような魅力が人々を惹きつけます。


クロード・モネ(Claude Monet)

『睡蓮』(Water Lilis:1914−1926年)
別名、睡蓮の池に映る雲の反映
数ある睡蓮の中でも大きく、壁一面を飾るこちら。
5階の一番奥のギャラリー515に展示されています。
ちなみに睡蓮はメトロポリタン美術館にも所蔵されています。


『アガパンサス』(Agapanthus:1914−1926年)
睡蓮と同じギャラリーに展示されています。


ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)

『Still Life with Apples』(1895−1898年)
テーブルの右端が傾いていてどことなく不安定な絵。
「自然から絵を描くことは、対象を写すことではなく、
 自分の感覚を実現すること」と言うセザンヌの世界。


Pines and Rocks』(1897年)
上記の作品の近くに展示されています。
青・緑・茶のみの色で構成されていると思いきや、
近くでよく見ると無限の色があることがわかります。


ジョルジュ・スーラ

『Port-en-Bessin Entrance to the Outer Harbor』(1888年)
点描画で有名なスーラの作品。
5階、上記のセザンヌと同じギャラリーにあります。
中学の美術の教科書で『日曜日の午後』を知ってから
ずっと実物を見たかったスーラ。
ぜひ近づいて、点描画の繊細さを感じてください。


パブロ・ピカソ(Pablo Ruiz Picasso)

ここでご紹介するピカソの3作品は
どれも5階に展示されています。

『アヴィニヨンの娘たち』
(Les Demoiselles d’Avignon:1907年)

作風が目まぐるしく変化していくピカソの中でも
キュビズム(立体派)の開花を表す重要な作品。


『春の3人の女』
(Three Women at the Spring:1921年)


『納骨堂』The Charnel House:1944-1945年)
ゲルニカのようなタッチで描かれたこちらは
ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人虐殺)を扱った作品。
下書きのような線も残っています。
最近ホロコーストの映画を観たわたしには刺さる作品でした。


サルバドール・ダリ(Salvador Dalí)

『記憶の固執』(The Persistence of Memory:1931年)
シュルレアリズムの第一人者、ダリ。
既存の秩序を破壊する代表作として有名な作品
こちらも5階に展示されています。


ルネ・マグリット
(René François Ghislain Magritte)

『恋人たち』(The Lovers:1928年)
こちらもシュルレアリズム。5階です。
わたしの絶対に見たい作品の中でも上位だったこちら。


『偽りの鏡』(The False Miller:1929年)
こちらの作品も上記の近くにあります。
が、やたらと上の方に額がかけられていました。

他、シュルレアリズムの作品として上記の近くで
『貝殻と聖職者』(La Coquille et le clergyman:1928年)
という映像が上映されているのですが
なかなかに理解不能な不気味さでした。
Wikiを翻訳するなどして調べましたが、
テーマが「フェミニスト」であるということと、
結果「理解に苦しむ」という感想であながち間違っていない
ということがわかりました。
モニターの前にベンチが置かれているはずなので
休憩しながら眺めるのもおすすめです。


グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)

『Hope Ⅱ』(1907-1908年)
豊かな色彩が目を惹くクリムト作品も5階にあります。
ウィーンで『The Kiss』や『ユディト Ⅰ』を拝んでから
魅了されたクリムト。ウィーンblogもそのうち書きます!


パウル・クレー(Paul Klee)

『Cat and Bird』(猫と鳥:1928年)
音楽一家に生まれたクレー。
彼の作品の中でも特にあたたかな色合いで表現されたこちら。
5階に展示されています。
鳥は額の前を飛んでいるのではなく、額の中にいる
という解釈だそう。ハートの鼻かわいい。


アンリ・マティス(Henri Matisse)

『ダンス(Ⅰ)』(Dance(Ⅰ):1909年)
MoMAの予習をしていて初めて知り、
どうしようもなく気になっていたマティス作品。
独特のゆるさと軽やかさ、大胆な配色がたまらん。
これのどこがいいんだ?と思う人もきっと
実物を前にしたら引こまれてしまうはず。
これぞ美術館の醍醐味!5階にあります。

マティスの作風は本当に様々で
暗いものもあれば、ダンスのようにシンプルな配色のもの
鮮やかでカラフルなものも。
どれも不思議でワクワクします。
例えば、同じダンスでも『ダンス(Ⅱ)』は
力強い肉体と激しさを感じるものとなっています。
また、彫刻作品も展示されています。かわいい。

マティス作品は、5階のギャラリー以外にもたくさん。
3階にある「赤いアトリエ(The Red Studio)」で
多くのコレクションを鑑賞することができます。
以下でご紹介するのは3階に展示されている作品です。

※やっと5階以外が出てきました(笑)


『Le Luxe Ⅱ』(1907年)
これはMoMAのインスタに映り込んでいるのを見て
早く会いたい!と一目惚れした作品。
詳細不明ですが手前に立っている女性は花嫁で
奥の女性が持っているものは花束だそう。
なんとも言えない表情と柔らかさが愛おしいのよね。。


『赤いアトリエ』(The Red Studio:1911年)
こちらのギャラリーのタイトルにもなっている代表作。
真っ赤な部屋に彼自身の作品が飾られています。
元々は違う色だったのに、後から真っ赤に上塗りしたそう。

上でご紹介した『Le Luxe』も飾られています。


『Goldfish and Sculpture』(金魚と彫刻:1912年)
マティスの作品には真っ赤な金魚が
描かれているものがいくつかあるそうです。


『The Blue Window』(1913年)
こちらも赤がポイントとして使われていますね。


『Nasturtiums with the Painting “Dance” Ⅰ』(1912年)
マティスの作品一つ目にご紹介した『ダンス(Ⅰ)』が
背景に描かれています。風に飛ばされそうな塗り方です。。

他にも「赤いアトリエ」のフロアでは
様々なマティスの世界に出会えます!


『The Swimming Pool』
こちらは4階のギャラリーの一角に展示されています。
マティスとは知らず「なんか好きだな」と思っていたらやはりマティス。
マティスに自然と吸い寄せられてるわ。


ジャクソン・ポロック(Jackson pollock)

『ワン・ナンバー31』(one:number 31:1950年)
絵具を滴らせて制作することで知られるポロック。
4階に展示されています。とても大きな作品。
4階の一角にはこのように抽象的で前衛的な作品が並びます。
ただの真っ黒な絵、真っ赤な絵に線の入ったものなども。。


Beauford Delaney(ボーフォード・デラニー)

『Composition 16』(1954−1956年)
こちらも4階。至近距離で撮ってみました。


リー・クラスナー(Lee Krasner)

『Untitled』(1949年)
こちらも4階、至近距離で撮影。
※縦型の作品です。


ピート・モンドリアン(Piet Mondrian)

『ブロードウェイ・ブギウギ』
(Broadway Boogie Woogie:1942−1943年)
こちらは5階に展示されています。
なんとなく既視感のある配色。オペンホウセかしら。

『Composition in White, Black, and Red』(1936年)


アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)

『キャンベル・スープ缶』(Campbell’s Soup Cans:1962年)
ポップアートの巨匠、ウォーホルの代表作。
4階に展示されています。
一つ一つ味が違うのが見ていて楽しい。美味しそう!

もう一つウォーホルの超有名作、
『ゴールド・マリリン・モンロー』もMoMAにあるはずですが
当日貸し出し中だったのか、見当たりませんでした。残念。
普段は4階に展示されているようです。


ロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein)

『ボールを持つ少女』(Girl with Ball:1961年)
『泣く女』でも有名なリキテンスタインの作品。
平面的なのにはつらつとした様子が伝わるユニークさ。


オットー・ディクス(Otto Dix)

『Dr. Mayer-Hermann』(1926年)
霜降りせいやに似ているのが可愛いこちらは5階に。
オットー・ディクスの主治医がモデルだそう。
彼の作品は、負から目を逸らさず
グロテスクな事象も揺るぎなく描写したものが多いとのこと。


いかがでしたか?
他にも魅力的な作品ばかりで写真も撮ったのですが
とても紹介しきれないので、有名なものや興味を持ったものに絞りました。
もしこれを見て気になる作品が一つでも増えたら嬉しいです♪

タイムズ・スクエアについての記事はこちら!
edge(エッジ)についての記事はこちら!
summit(サミット)についての記事はこちら!

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