五島ひとり旅レポ再開します(^。^)
第2弾の小値賀島(おぢかじま)は、
博多港からフェリー太古で最初に上陸した島。
早朝から半日は更に離島の野崎島に渡っていたので
小値賀島での滞在は夕方〜翌朝までの短時間でした。
橋で渡れる斑島(まだらじま)、黒島にも行ったよ。
航空券はHISで!
小値賀島の宿は第二の実家
小さな小値賀島には、中規模以上のホテルはない。
「暮らすように泊まる」がコンセプトなだけあって、
メインは民宿や民泊。ここ数年は古民家宿が増えているそう。
空き家の素晴らしい有効活用!
今回わたしはひとり旅であり、お金も節約したいので
6000円で朝夕食事付きの民宿「ちとせ」さんにお世話になったよ。
ちとせさんは小値賀ターミナルから徒歩約10分。
静かな漁港を通りメインストリートの坂を登ると
信号があった。島の一等地であることを示す信号。
こちらを曲がると
いいね、しびぃね。
我が家のようにお母さんが出迎えてくれて、
階段を上がりこんな感じのお部屋。
お客さんはわたしの他に、お仕事で長期滞在されている男性が4人。
ひとりだけ観光客で、女で、
ちょっとその人たちに気を遣わせてしまった感あり。
(襖仕切りなので音とか丸聞こえ)
お母さんはすごく可愛がってくれて
お風呂の湯わたしのために張り替えてくれたり
トイレ1階の使ってよかよ、と声かけてくれたり
そんなね、いいのに。ありがとうありがとう。
ご飯は期待を超えたボリューム
お父さんが元漁師ということもあって
海の幸いっぱい。メインはぷりぷりのハガツオ。
ヒラメかカレイか判断不可な絵柄の小皿に
九州の甘いお醤油を刺していただきましたょ。
お食事どころは広い居間。
お父さんとお母さんがクイズ番組に挑んでいる。
わたしも参戦する。
「チューハイ好き?自由に飲んでよかよ」と
おもむろに冷蔵庫から3本のチューハイを取り出すお父さん。
クイズの回答を一生懸命考えながら
わたしに旅のいきさつを聞いてくれるお母さん。
翌日、朝ご飯後も1時間近くお母さんがお話してくれて気づけば1時間。
他の宿泊者さんはみんなすっかりお仕事へ。
ほんとに実家に帰ったかのような体験でした。
今までの一人旅を思い返してみると、
宿でのプライベートは大事にしたかった。
でもたまにはこういうタイプも良いな〜
何よりお安いし。ご飯もほっこりする感じだし。
あと自分も離島出身だからわかるのだけど、
ネットより速い情報網。
「あの人のところに行けばあれがある」みたいな有益情報。
これは民宿・民泊ならではと思う。
チャリより断然レンタカーを勧める。
五島列島のガイドマップを見ていると、小値賀島についてやたらと
「土地がなだらかで自転車でも走りやすい」と謳われている。
ターミナルにはたくさんのレンタサイクルがあって、
いかにも軽々一周できますよ!な雰囲気。
わたしは時間がなかったからレンタカーを借りたのだけど
これは正解だった。
まずね、思ったよりなだらかじゃない。
沖縄の竹富島みたいなまっ平な土地をイメージしていたが
あくまで険しい地形の連なる五島列島の中で
比較的緩やかであるだけで普通に坂は多い。
風も強いし人気が少なく心細いので
単純な移動手段として考えると自転車はかなりしんどい。
と思う。特に冬はね。
レンタカーは「おぢかアイランドツーリズム」という
観光案内所(上の写真左側)で紹介してもらった
車の整備会社さんにお借りしました。
※レンタサイクルもここで借りれる。
迎えに来てくれて、返却は港に乗り捨てOK。
夕方〜翌朝で軽自動車4000円だったかな。
現金のみだけどかなりお手頃。
ガソリンは300円ちょっとでした。
島の絶景たち
夕方から行動開始→翌朝10:55発の船だったため、
島を一周する時間はなく、西半分のみ。
姫の松原
島の中心を南北に走る道。
教会、小中学校、高校を抜けると突然現れる松原。
ここを通って北側に抜けていく。
長崎鼻
なかなか凄かった。
ただ、辿り着くまで離合難しそうな農道をかなり進むのと
畑仕事中の地元の方から目立つのが何だか申し訳ない。
気になってしまう住人の気持ちもわかる、
わかるから自意識過剰になってしまう。
でもそんな思いは捨てて向かう。
突然行き止まりになって、
柵とその向こうに無限に広がる草原と海原。
と、牛たち。
逃げないんだね、えらいね。
可愛いね。牛好きはぜひ。夏の青い芝の景色も素晴らしいはず。
ポットボール
ポットボールという神秘の玉があるらしい。
西端に突き出る斑島(まだらじま)へ。
聞く話によると、海岸に穴が空いていて、
その穴の中にある石が長い年月の間
波によってまんまるい球体になって回っているとのこと。
さらにおぢかアイランドツーリズムの方のお話では
「最近ポットボールが2つになっている(?)らしいよ」
ということでますます現物が気になり行ってみた。
斑島の北の海岸へ。
風が強すぎる。
軽トラを運転するおじいさんが
犬を放し飼いで散歩させている。
ポットボールはこの先にあるらしい。
写真じゃ伝わらないけど波は激しいしかなりの轟音。怖い。
あの矢印の先まで行けない。
どうしよーーと悩み左を見ると祠があった。
ポットボール、こんな感じだよ〜〜〜〜〜な祠。
その傍らにも子供ポットボールが。
本物拝むのは諦めた。もういいやこれで。
ひとりで波のそばまで覗きに行くの怖いもん。
勇者はぜひチャレンジを。
ちなみに港でもポットボール推してた。
サンセットポイント
五島列島1日目、後半のメイン!
(前半は野崎島の旧野首教会)
水平線に沈む夕日が見たい!
全6日の中で、夕日の見れそうなお天気は初日のこの日だけ。
張り切って行きました、サンセットポイントという地点にね。
砂浜みたいなロマンチッキーな名所なのかと思いきや、
海岸線は断崖絶壁、その丘の上に細い道路があって
路肩に2台ほど縦列駐車ができるぐらいのスペースがあるのみ。
でも視界が開けたのは確かにここだけだった。
一度気づかず通り過ぎたけど
とりあえず日没前に間に合ったので独り占めでスタンバイ
!
あれれ
!!!!!
はい
彼は赤島という無人島らしい。
薄ら雲はかかっているものの、
向こう側これほぼ沈んでるよね、ちゃんと海にさ。
はー悔しーーーーということで
冬は地平線に沈む太陽は望めません。
しかも右の方にも島あるね・・
いつなら確実なんだろう。情報が少なすぎる。
黒島園地
民宿ちとせのお母さんに勧められて
翌朝最後に行った展望台。
駐車場に車を停めて、少し階段を上ります。
小さな神社で旅の安全を祈願
NEXT→中通島へ
車にガソリンを注ぎ港で返却、
お土産とコーヒーを買って中通島(上五島)に渡ります。
お土産におすすめなのがピーナッツペースト。
無糖で上顎くっつく系だけどそれだけ濃厚で美味しい。
小値賀は落花生が特産品なんだって。
10:55発、宇久島経由の高速船で有川港へ。
野崎島の北端にある王位碑も肉眼で見えたよ。
航空券はHISで!
小値賀島の印象
この後、主に中通島、若松島、福江島、久賀島を回って
改めて小値賀島を振り返った印象。
平成の大合併を逃れてきただけあって、
小さな島ながら底力を強く感じたかな。
人は穏やかで優しく、
島の暮らしを心から楽しんでいる雰囲気。
狭いコミュニティ独特の空気感もある。
大きな福江島や中通島では味わえない感覚。
カトリック教会は小規模のものが1箇所だけなので
キリシタン関連遺産巡りが目的であれば
外してしまう人もいるかもしれないけど・・
小値賀島からしか渡れない野崎島の旧野首教会は
本当に行ってほしいし暮らしの断片も見てほしい。
野崎島での体験についてはこちらの記事で!
次は中通島。
がっつりキリシタン巡り島す!!
↓わたしがお世話になったマップ
[…] 小値賀島で夕日サバイバーした話はこちらから。 […]